先日、「子どもの学び場運営スタートアップ事業」は、北沢地域で展開されている「代沢ほっこりんルーム学習支援」に行ってきました。
世田谷区では、子ども達の状況に合わせた学習・生活支援事業が重層的に展開されています。今回、視察とお手伝いを少ししてきた子どもの学び場運営スタートアップ事業は、登録する必要はありますが基本的に誰でも来ることができる場所でして、地域住民のボランティアさんが宿題を一緒に行ったり、お話をしたり、ゲームをしたりと学習支援を行って下さっています。子ども食堂が全国津々浦々に、地域の皆さんのおかげで開かれているように学習支援についても世田谷区では多くの区民の皆様のお力によって支えられています。
ポピュレーションアプローチとしての児童館や青少年交流センターもひとつ、学習支援の場として用意されていますが、そのような場所に来ることが難しい子ども達や更なる支援が必要なことも達がいることも事実です。
そのために、世田谷区では以下の事業を展開しています。(説明文はHPより引用)
区内在住のひとり親家庭等の小・中学生のための無料の学習教室です。
大学生や社会人ボランティアがマンツーマンや少人数で教えます。
中学生には、夏や冬の講座や進学説明会などもあります。
定期的に通うことで、学習習慣を身につけたり、勉強への苦手意識をなくせるようにします。(補足)より多くのお子さんが利用できるように、小学生の利用期間は3年間とさせていただきます。なお、中学生になれば、もう一度利用できます。
「せたがやゼミナール」は、様々な事情や課題を抱える家庭の小学生から高校生のお子さんが、平日の17時から19時に、区内5地域で毎週行っている学びの場です。学習支援だけでなく、おしゃべりをしたり、安心して通える居場所づくりを行っており、食育や多世代交流等を通じて社会性を育み、生活習慣が定着できるようにサポートします。
目次
経済的な理由等で支援を必要とする家庭の中学生のお子さんが、平日や土日の16時から21時に、安心した空間で、勉強をしたり、ごはんを食べたり、自由に過ごすことができるように居場所を提供し支援する事業です。定期的な利用を通じて、中学生のお子さんが学習や生活の習慣を身につけ、高校進学も見据えながら、本来持っている力を発揮できるように、サポートします。
※先日、まいぷれいすにも視察に行ってきましたが、学習支援と同等かそれ以上に生活支援にも力点が置かれており、生きていく力を育んでいくような場所でした。過去の議論では、多額の予算がかけられていることについて批判があったそうですが、困難や問題を抱える子ども達を教育・福祉的にも支える施設としては、私は納得のできる区の事業でした。
現在、世田谷区では世田谷区子ども・若者総合計画(第3期)を策定している最中ですが、国の「子どもの貧困対策推進法」が改正され、「こどもの貧困の解消に向けた対策推進法」と名称も変わったように、貧困の解消に向けて抜本的な取組みが求められるようになります。その中における学習支援は大きな役割を果たすと考えておりますし、今後は現在の区の施策として足りていないような、例えば高校生世代の学習支援なども必要だと考えられますので、訴えていきたいと思っています。
ちなみに、私がお手伝いをしてきた代沢ほっこりんルーム学習支援ですが、本当にほっこりとした雰囲気でして、ほっこりしすぎて小学生の問題を小学生と一緒に間違えてしまってました・・・
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